J.YOSHIDA CLINIC

SCHEDULE治療スケジュール

肌再生医療は、一度治療をお受けいただいて効果が無くなればまた受ける、といった断続的な治療ではなく、最初の治療(新規治療)で⽼化抑制効果を得たあとも、引き続き治療(継続治療)を繰り返すことによってさらに効果を高めながら、長期間(十年単位)に渡って質の良い肌を保ち続けていく、継続的な治療として設計されています。

肌再生医療では、生きた細胞を1.5〜2年に一度の頻度で移植し⽣着させますが、そのためにはまず最初にこれから治療で使用する、ほぼ一生分の治療用細胞を確保・保管することから始めます。保管した細胞は、保管時の状態を保ったまま、5年後、10年後でも治療に使用することが可能です。
あとはその細胞を少しずつ定期的に治療に使いながら、肌の状態を若く張りのある状態に保っていきます。

01

カウンセリング

カウンセリングは全て、医師である私が行います。治療に関する説明だけでなく、肌の老化に関することや他の再生医療クリニックとの違い、他の美容医療のことなど、多岐にわたって様々な話をしていただけます。十分な時間を確保していますので、気になることは何でもお尋ねください。

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【はじめに】

カウンセリング

カウンセリングと聞くと、何だか堅苦しいイメージを抱く方もおられるかもしれませんが、当院のカウンセリングは、患者さん自身の肌に対するお考えやご希望を伺い、今後どのように肌と付き合っていけば良いのかということを改めて認識していただく場であると考えています。

現在広く行われている従来型の美容医療は、肌の老化を根本的に改善できるものは皆無であり、一時しのぎ的・表面的な治療であるばかりか、かえって肌を傷めてしまうため、極力控えていただくことをお勧めしています。当院では、長期的・本質的な視点に立った考え方を学んでいただき、その考え方に沿ったナチュラルな(人工的・人為的でない)美容医療を提案しています。

【カウンセリングの流れ】

まず始めに、患者さんご自身のことをお伺いします。気になっておられることは何なのか、肌のことやこれまで受けた治療のこと、この先心配なことや期待することなど、遠慮なく思いつくままに何でもお話ください。

次に、私から一通りの肌のことや細胞のこと、治療のことについて、図や写真を交えながらご説明いたします。わからないこと、気になったことは、話の途中でご質問いただいても構いません。

カウンセリング

また、私自身の治療経過も含めた多数の治療前後の写真を、大きなモニター画面でご覧いただきながらご説明いたします。(当院は厚生労働省の医療広告ガイドラインに従い、ウェブサイト上での症例写真の掲載は行っておりません。)

以上の流れの中で、今のご自身の肌の状態がどのようなものなのか、それを改善するには何が必要なのか、そのために知っておくべき細胞のこと、そしてこの治療でできることや他の治療との違いなどをご説明し、ご自身にとって何が最善なのかをお考えいただく材料としていただきます。

お時間は十分に取っておりますので、焦らずゆったりとした気持ちでお話ください。きっと、皆様にとって多くの新たな発見があることと思います。

尚、カウンセリング終了後に無理に治療を勧めたり、性急な決断を迫ったりするようなことは決していたしません。

世の中には「治療開始年齢が高くなるほど効果が低くなるので急いだほうが良い」(←本当はそんなことはありません)などと言って不安をあおり、「予約が混んでいるから今日予約していくことを勧めます」と親切をよそおった押し売り営業をする美容クリニックが少なくないため、当院を受診することに不安を感じる方も多いのではないかと思います。

ですが、私はそういう姑息なやり方が心底嫌いですので、特に患者さんからのお申し出が無い限り、カウンセリングが終わったらそのままお帰りいただいております。ご自宅でゆっくりと考えていただいて、やはりこの治療を受けてみたいと思われたときに、改めてご連絡いただければ結構です。

【最後に】

カウンセリング

医療を含めた世の中のサービス全てが人と人との信頼関係を基本として成り立っています。どんなに素晴らしいサービス内容であっても、人間同士の信頼関係がなければ、サービスを享受する価値やサービスそのものへの信頼を見出すことは難しいと思います。

特に治療経過の長いこの治療では、医師-患者間の対等な立場での信頼関係が何よりも大切であり必要不可欠です。このような考えから私はカウンセリングをとても重要視しています。

当院のカウンセリングの所用時間は1時間30分です。極力フルバージョンで受けていただきたいのですが、お急ぎの方はその旨をお伝えいただければ短縮バージョンで対応いたします。

02

血液検査

感染症の有無を確認するために行います。
これはクリーンルームの汚染防止、培養技術者の 安全確保のために必要不可欠な検査です。

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検査項目は以下の6項目になります。

  • 1.RPR定性(梅毒)
  • 2.FTA-ABS定性(梅毒)
  • 3.HBV-DNA定量リアルタイムPCR(B型肝炎)
  • 4.HCV抗体(C型肝炎)
  • 5.HIV抗原抗体(エイズ)
  • 6.HTLV-1抗体CLIA法(成人T細胞白血病)
  • ・検査結果が出るまで約1週間を要します。
  • ・いずれかの検査項目が陽性であった場合は、お早めに当院にご連絡ください。

カウンセリング当日に皮膚採取をご希望の方は、他院で血液検査を受けていただき、ご来院前に結果を当院までお知らせください。

他院で血液検査を受ける際は、こちらの依頼状をご利用ください。

03

皮膚採取

耳の付け根から少量の皮膚を採取します。
その皮膚のかけらから、今後数十年に渡って治療に使用する細胞を取り出して保存します。

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皮膚採取の様子

耳の後面のつけ根付近から3×10mmほどの小さな皮膚片を採取します。
この小さな皮膚片から、総量60cc以上の移植が行えるだけの細胞数(これを「規定の細胞数」と呼びます)を得ることができます。
万が一、規定の細胞数が確保できないと判断された場合は追加の皮膚採取を行い、2回の皮膚採取から得られる細胞を合わせて規定の細胞数に達するようにいたします。この場合、追加で行う皮膚採取は無料です。

皮膚採取部位には十分な局所麻酔を行いますので採取中の痛みは全くありません。

また、採取後は医療用の粘着テープのみで閉創しますので、抜糸の必要はありません。皮膚が癒合するのに3〜5日間程度かかりますが、入浴や洗髪など日常生活の制限はありません。傷跡も全くと言って良いほどわからなくなります。

細胞を育てる際の栄養源として患者さん自身の血清(血液の液体成分)を使用するため、皮膚採取と同時に採血も行います。特に皮膚採取後の培養は、今後の治療に使用するための十分な数の細胞を育てる必要があるため、140cc程度の多めの採血を行います。

採取した皮膚片と血液は移送に必要な処置を施したのち、培養士の待つクリーンルームに搬入されます。クリーンルーム内はほぼ無菌状態に保たれており、そこで細胞を皮膚から取り出し、それらを増殖させる作業が行われます。十分な数の細胞が得られるまで、約5週間の期間を要します。

クリーンルームで無塵衣を着用し作業している様子

クリーンルーム内における皮膚や細胞を扱う作業は、無塵衣(むじんい)と呼ばれる塵の出ない特殊な作業服を着て行います。

またクリーンベンチという無菌の空気が出ている装置の中で全ての作業を行います。

皮膚片の処理はかなり細かい作業となりますが、短時間で手際よく進めていきます。

線維芽細胞イメージ

顕微鏡画像は皮膚採取から8日目の様子です。

画面左下の皮膚の小片から多数の線維芽細胞が遊走(線維芽細胞はアメーバのように移動することができます)しています。

細胞を遊走させることで皮膚から元気な細胞を選択的に抽出し、さらにそれらを増やす作業を行います。

液体窒素タンクイメージ

得られた細胞は全てこのような液体窒素タンクの中で、-196℃という超低温状態で保存されます。

実際に治療を行う際は、保存した細胞の一部を解凍し、再び活動状態にしたものを使用します。

その際、細胞の品質検査(菌による汚染のないことの確認、細胞数と生存率の確認)、細胞のDNA検査(他の患者さんの細胞と取り違えのないことを確認)を毎回必ず行うことで、治療の安全性を確保しています。

04

新規治療

培養した細胞を治療が必要な部位に移植します。
新規治療では、6ヵ月の期間内に2〜3回、同一部位に移植(新規移植)を繰り返します。

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治療は新規治療とそれに続く継続治療の2段階で行いますが、最初に行う新規治療は、今後何年にも渡る肌の老化抑制と若返り効果のための基礎を作る大切な治療となります。

表面麻酔

表面麻酔

細胞を移植する前に表面麻酔を行います。麻酔はテープタイプの局所麻酔剤を60分以上貼付して行います。

細胞移植

細胞移植

検査を終えて安全性の確認が取れた細胞を、治療が必要な部位に注射器を使って移植します。

細胞移植は、拡大鏡で肌の状態を確認しながら時間をかけて丁寧に行います。皮膚の厚さや硬さ、毛穴の広がり具合に合わせて、臨機応変に適量を細かく密に移植していく作業となります。

移植後の処置

移植後の処置

細胞移植終了後は、個室で10〜20分ほど治療部位をお冷やしいただきます。その後、メイクをしてお帰りいただくことも可能です。

この新規治療は、今後の肌のいわば基礎体力をしっかりとつけるための治療です。そのためには、肌の中の元気な細胞を一気に増やす必要がありますが、1回の移植だけでは十分な細胞を生着させることができない恐れがあるため、2回以上の移植を行うことをお勧めしています。

1回目と2回目の新規移植は2週間以上の期間をあけて行います。2週間というのは、どのような状態の肌であろうと、移植した皮膚表面の状態が完全に元に戻るのに十分な期間であって、これより長い場合でも効果に変わりはありません。3回目を行う場合も、2回目と3回目の間隔は2週間以上あけていただきます。

05

継続治療+検診

新規治療を終えた部位に行う治療で、新規治療で得られた効果を長期にわたって維持/増強していきます。
維持/増強したい部位に対し、新規治療完了時から1.5〜2年ごとに1回の移植を繰り返し行います。

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継続治療+検診

新規治療によって得られた肌の「基礎体力」、すなわち肌を老化から守ろうとする力は、その後の継続治療を繰り返すことで肌の若返りを推進する力になり、その若返った肌を保ち続けるための力にもなっていきます。

新規治療の主な目的は、現在進行中の肌の老化を止めることにあります。老化が止まらなければ本当の若返りは得られませんので、新規治療が今後数十年間の肌にとっていかに大切かがお分かりいただけるかと思います。

そしてこの継続治療の目的は、老化抑制効果の持続と若返り効果の促進です。

人の体は肌の衰えだけでなく、さらに内部の脂肪や筋肉、そして骨までもが衰え、萎縮していきます。どのような美容医療を施していようとも、それらの内部構造が萎縮することで、肌にはたるみやしわが生じやすくなってきます。

継続治療は肌の張りを保つことで、そういった内部萎縮の影響が肌に現れにくくする効果もあります。

また、治療中の肌を長期に渡って観察していると、一旦改善したしわやたるみが再び悪化しやすい部位がわかってきますので、そのような部位を見つけ出して特にしっかりと治療することも継続治療の目的の一つです。

治療は新規治療を行った部位に、通常は新規治療と同じ量で1回の移植を行います。これを1.5〜2年ごとに1回繰り返すのが基本となりますが、治療効果の現れ方によって短くしたり長くしたりすることも可能です。

治療イ継続治療+検診メージ

検診は継続治療の実施日に移植と併せて行うことで、検診のためだけに通院する必要がないようにしています。

治療による肌の変化は総じて非常にゆっくりとしか現れないため、患者様ご自身がその変化に気付くケースはあまり多くはありません。

従って、定期的に写真を撮影し比較することが唯一ご自身の肌の変化を確認する方法だと私は考えています。

治療効果をご自身で認識することは、日頃の肌に対する意識や治療のモチベーションにも影響を与え、その後の肌の状態をかなり左右します。

また、私のこれまでの経験から、治療後6ヵ月の時点で効果判定を行うのはいささか性急であり、少なくとも1〜2年程度の期間を置いたのちに判断すべきだと考えています。

つまり、そのくらいの期間を待たないと細胞本来の穏やかな働きによるナチュラルな効果の全容は見えてこないということです。

私は、bFGF製剤(FGF、成長因子などと呼ばれているもの)を添加して細胞を強制的に増殖させるようなことは一切行いません。その理由は、確かにbFGF製剤は効果の発現を早めるかもしれませんが、この薬剤添加がもたらす肌は決して自然な肌・健康的な肌にはならないため、私が知っている肌再生医療本来の素晴らしい効果とは違うものになるからです。そして何より、bFGF製剤を直接皮膚に注入することで、投与量の大小にかかわらず不可逆的な健康被害が実際に起きているため、安全の保証が全くできないからです。

最後になりますが、検診は任意であり、強制ではありませんので、写真は嫌いだからと検診を辞退なさるのはもちろん自由です。ただ、私は継続移植を行う際、事前に治療開始前の写真と継続移植当日の検診用に撮影した写真を見比べながら、どの部分にどういう方法でどのくらいの重点を置いて移植を行うべきかという判断をした上で治療に臨んでいますので、効率良く高い効果を出すための補助手段として、是非検診をお受けになることをお勧めいたします。

治療費用

当院の治療の費用の詳細をご紹介いたします。

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