J.YOSHIDA CLINIC

No.2肌の若さが失われていく理由

こんにちは。
J.YOSHIDA CLINICの吉田です。

皆さんは肌の若さが失われていく理由とは何だと思いますか?

コラーゲンが失われていくから?それとも肌の細胞が減ってしまうから?

確かにそれらは若さを失いつつある肌で見られる現象の一つです。ですが、その現象が起きる元になるもっと根本的な原因というものがあります。

それが細胞の遺伝子の劣化です。

遺伝子を劣化させる要因で最も大きなものは活性酸素だといわれていますが、他にも長い年月の間にじわじわと、あるいは短期間のうちに一気に劣化を進める様々な要因があります。

この遺伝子の劣化がある一定レベルを越えると、細胞は今までとは異なる性質の細胞に変化します。そのように変化することを「細胞の老化」と呼び、変化した細胞は「老化細胞」と呼ばれています。

老化細胞になるとコラーゲンをほとんど合成しなくなるだけでなく、コラーゲンを分解する物質を出すようになったり、FGFなどの成長因子(増殖因子)に反応しにくくなったりします。

これが根本的な原因となって次のようなことが肌で起こり始めます。

まず、肌のコラーゲンは日々少しずつ壊れていくため、それを補うためには新しいコラーゲンを作り続ける必要がありますが、老化細胞というコラーゲンを作らない、むしろ壊す細胞が増えるということで、肌全体のコラーゲンが減っていきます。

また、成長因子に反応しない老化細胞が増えることで、肌の正常な働きが徐々に失われていくことにもなります。

さらに、通常の細胞は細胞分裂によってその数を維持し増やすことができますが、老化細胞では細胞分裂を行う能力が失われているため、結果的に肌の細胞の総数は年々減っていくことになります。

このように、肌の細胞が一つ…また一つと老化細胞に変わっていくことで、肌そのものに変化が生じてくる、その過程が肌の若さが失われていく過程そのものなのです。

以上のことから、肌の若さを保ち続けるためには、老化細胞をなるべく増やさない、そして通常の細胞を増やしてあげる、ということが唯一理にかなっているということがお分かりいただけるのではないかと思います。

肌再生医療は細胞にダメージを与えない、細胞移植によって通常の細胞を増やそうという治療です。これが、唯一肌の若さを保つための根本治療と言える理由なのです。

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