こんにちは。
J.YOSHIDA CLINICの吉田です。
当院のメニューに「肌の検査治療プログラム」というものがあります。
血液検査を行うことでその方の身体の状態をチェックし、高品質のサプリメント(市販品とは品質も効果も段違いの医療機関限定のもの)を駆使して、その方本来の生き生きとした肌にするために必要な栄養素を補ったり、その栄養素がちゃんと吸収されるように身体の働きを正常化するというメニューです。
何故そのようなことを行っているのかというと…
ズバリ、細胞のパフォーマンスを最大限に引き出すためです。
これは肌再生医療で移植した細胞だけでなく、身体全体の細胞も含めての話です。
ちょっと考えてみてください。
そもそも細胞というのは、あなたの血液中の様々な栄養素を使ってエネルギーを産生し、その細胞特有のタンパク質を合成しています。
それらの栄養素はあなたが普段食べている食事からしか摂取することはできません。
そしてその食事はその地域の食糧事情や流通状況、あなたの嗜好によってかなり偏っていることがほとんどなのです。
細胞に必要なものを考えながら食事内容を決めている人は、そういう職業の方を除いてまずいないでしょう。
栄養素にはエネルギーの元になる燃料のような栄養素と、燃料を燃やしてエネルギーを取り出す火のような栄養素があります。例えば炭や灯油だけ置いてあっても暖かくありませんが、火をつけると炭や灯油から熱が出ますね。それと同じだと思ってください。
多くの方は燃料栄養素から得られるカロリー(栄養素が放出し得るエネルギー量)ばかりを気にして、それ以外の火の栄養素の種類やその働きのことは考えていません。
もしあなたがバランス良く食べることを心がけていたとしても、食材そのものに含まれている栄養素に偏りがあるため、ある種の栄養素は十分に採れていないことが多いのです。
また、身体の状態によっては食べたものがちゃんと消化されず、大事な栄養素ごと腸内を素通りして出て行ってしまったり、消化されても腸の働きが低下していてほとんど体内に吸収できていない場合もあります。
こういった様々な要因によって多くの方が偏った栄養素からなる血液で生活しているのが現状です。
そんな中で肌再生医療を受けたとして、果たして細胞はちゃんと働いてくれるのでしょうか?(つづく)